火力発電に必要な石炭はいったいどこからやってくるのでしょうか?石炭の採掘から発電所までの道のりを見てみましょう!
火力発電に必要な石炭の受入れは2つの工程に分かれます。
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勿来発電所では、オーストラリア・中国・インドネシア・アメリカ・ロシアなどで採掘された石炭を使用しています。石炭は、大きな船に積まれて、オーストラリアの場合片道13日間かけて福島県の小名浜港に着きます。
小名浜港に陸揚げされた石炭は、トラックで約10km離れた勿来発電所の屋内貯炭場に運ばれます。トラックは一日延べ約1,000台もの車両が出入りします。屋内貯炭場には約21万tもの石炭を保管することができ、この量で勿来発電所では約20日分発電することができます。
石炭の採掘方法には、「露天掘り」と「坑内堀り」があります。
「露天掘り」は、石炭層が地表に近い所にある場合に石炭の上にある土砂などをはがして石炭を採掘する方法です。
「坑内堀り」は、石炭層が地下深くにある場合に地表から石炭層までトンネルを掘って石炭を採掘する方法です。
次のページでは、石炭を燃やし電気を作る蒸気を発生させます。
石炭船の大きさはいろいろありますが、たとえばこの船は、長さ230m×幅38m×高さ48mもあり、重さは約12,500tにもなります。船の燃料は重油を使用します。船には約86,000tもの石炭を積むことができ、石炭や燃料などを積んだ船は約88,000tにもなります。